屋根の雪下ろしに使う雪下ろし棒とは?屋根を雪から守る安全な方法を解説!

屋根の雪下ろしに使う雪下ろし棒とは?屋根を雪から守る安全な方法を解説!

雪があまり降らない地域では考えられないかもしれませんが、豪雪地帯では毎冬、屋根の雪下ろしに頭を悩ませるものです。日本海側の豪雪地帯では重さのある湿った雪が降りつもるため、住宅、とくに屋根にかかる負担が大きいので雪下ろししないわけにもいかないのです。屋根の雪下ろしに使うさまざまな道具が販売されている中で、今回は「雪下ろし棒」について紹介します。また、屋根を雪から守る安全な方法についても解説していきましょう。

屋根の雪下ろしの必要性とは?

そもそも、屋根に積もった雪は、雪下ろしする必要があるのでしょうか。

雪の重みで建物に負担を掛けるのを防ぐため

チラチラと舞い落ちる雪は大変軽いものの、降り積もることでどんどん固くなり重さを増していくことはご存知でしょうか。降り積もるごとに下の層の雪はどんどん圧縮されて、密度を増していくのです。具体的にどれほど重くなるかというと、新雪の場合1㎥あたり150㎏以上、根雪となり重さを増した雪になると500㎏以上になると言われています。

重さを増した雪が屋根に積もると、時には50トン以上の重さが屋根に掛かってしまうことになるというから驚きです。50トンもの重さを屋根や梁、柱で支えることになるので、古い木造家屋などでは倒壊の恐れも生じてしまうのです。そのため、屋根の雪下ろしは必要だと言えるでしょう。

落雪によるトラブルを防ぐため

屋根の雪下ろしをしなくても、傾斜のある屋根の場合は密度を増した雪はやがて屋根を滑り地面に落ちることはご存知でしょうか。それなら雪下ろしをする必要はなさそうです。ところが、積もりに積もって滑り落ちてくる雪はかなりの重量になっているのです。実際に屋根から落ちた雪のせいで、車のボンネットやカーポートの屋根が凹んでしまったというトラブルは後を絶ちません。

さらに、落雪が直撃することで怪我をする事故も多く起きていて、通行人が怪我をした場合には家主が損害を賠償する責任が生じてしまうことになるのです。そこで積もりに積もって突然落下するのではなく、前もって雪下ろしすることでトラブルを防ぐ必要があるでしょう。

屋根の雪下ろしに使う「雪下ろし棒」とは?

住宅に雪の重さによる負担を掛けないため、そして落下する雪の被害を未然に防ぐためにも屋根の雪を下ろすことは大切です。ところが毎冬、屋根の雪下ろし中の事故のニュースを見聞きする人が多いのではないでしょうか。何と屋根の雪下ろし中の事故による死者は、毎年100人近いというから驚きです。

そこで屋根に上がらずに雪下ろしをするための道具として誕生した「雪下ろし棒」は、ご存知でしょうか。雪下ろしし棒は、長い棒の先にT字状にワイパーのような部分があり、屋根やひさし、カーポートなどの上に積もった雪を手前に落とす道具です。棒が長いので、屋根の上に上がらなくても雪をかいて落とせるので安心して使えるのがメリットです。

一方で屋根やカーポートなどの中央までは届かないので、屋根全体の雪下ろしは難しいのが現実です。また、固くなってしまった雪は、削るようにして落とすしかないのも雪下ろし棒のデメリットだと言えるでしょう。また、雪下ろし棒で広範囲の雪を下す作業は非常に重労働だと言えます。

屋根を雪から守る安全な方法とは?

屋根の雪かきは非常に危険な作業であり、雪下ろし棒のような道具もあるものの重労働です。それではずっしり降り積もる雪から屋根を守る、安全な方法はないのでしょうか。

「雪止め」を設置する

屋根表面がフラットだと、雪が滑り落ちやすい状態だと言えます。屋根表面に突起のような金具をいくつも付けて、雪が一気に滑り落ちるのを防ぐのが「雪止め」です。どのような屋根にも後付できるので、最も手軽な対策だと言えます。

「無落石屋根」にする

雪が滑り落ちるのは屋根に傾斜があるからで、傾斜をなくすことで雪を滑り落ちなくさせるのが「無落石屋根」です。V字の「スノーダクトタイプ」や平らな「フラットタイプ」があります。屋根全体の葺き替え工事が必要なので、費用がかかるのはデメリットでしょう。

「融雪設備」を導入する

屋根表面を温めるヒーターを設置して、屋根に積もった雪を解かすシステムが「融雪設備」です。雪自体を溶かしてしまうので、雪かきも落ちた雪の処理も不要です。リフォームで融雪設備を後付できるものの、費用は高額で電気代も掛かるのはネックだと言えるでしょう。

まとめ

屋根に積もった雪をそのままにしておくと、屋根をはじめとした建物に負担がかかり、古い住宅では倒壊の危険まであるというから恐ろしいものです。屋根の雪が一気に滑り落ちることによる危険も見逃せません。雪下ろし棒などの道具を使い雪下ろしすれば屋根に上がらずに済みますが、重労働なので屋根を雪から守る安全なものにリフォームするのがおすすめです。

石川県白山市の「株式会社はおぷらす」は、屋根工事の専門店です。積雪地帯・石川県にある会社だからこそ、屋根のさまざまな積雪対策を得意としております。毎冬の安全で快適な暮らしのための積雪対策をお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。