自宅と道路にまつわる屋根の積雪対策!アイテムについて詳しく解説

 

自宅と道路にまつわる屋根の積雪対策!アイテムについて詳しく解説

雪の多い地域では、住宅において積雪対策をとっておかなければなりません。対策として、住宅そのものが、雪に強い構造や設備にすることはもちろんのこと、家と道路との位置や移動のしやすさも大切です。当記事では、住宅と道路に関する積雪対策について紹介します。

住宅から道路にかけての積雪対策の方法

私たちが住む環境としている住宅と道路間の積雪対策を講じることは非常に重要です。さまざまなトラブルを防ぐための積雪対策として、どのような方法があるのかを紹介します。

カーポートの取り付け

カーポートを取り付ければ、車に雪が直接積もること自体を防げます。玄関から近ければ、かなりの部分で雪かきする必要がありません。しかし、カーポートの設置に際しては、建築基準法に従わなければなりません。設計士の方と綿密な打ち合わせをして、より有効なものが作れるようにしましょう。

また、カーポートがあれば安全というわけではありません。一般的にカーポートのボードが耐えられるのは、雪の厚さが20cmまでと設定されていますので、それを超えないように適切に雪を落とす必要があります。

玄関からアプローチまでの距離は短く

アプローチというのは、家の敷地の入り口から、建物の玄関までの通路のことをいいます。その距離が短いほど、積雪量は少なくて済みます。どの住宅も、積雪の心配がゼロになるわけではありませんが、雪かきの作業がそれだけ少なくなれば助かるでしょう。一日に何度も雪かきをしなければならない地域や、雪かきの作業が連日続くような地域では、大きな差となることは間違いないでしょう。

ロードヒーティングの導入

ロードヒーティングとは、敷地(アプローチ)の地面の部分に設置する融雪システムのことです。電熱線や温水パイプを巡らせて温めるという仕組みです。ロードヒーティングがあれば、屋外で雪かきが不要となったり、作業量が少なくなったりします。ロードヒーティングが設置されている場所は滑りにくくなって、怪我防止にも役立つでしょう。このシステムによって、道路への通路が確保できるのです。

積雪に強い壁

雪下ろしによって下に落とした雪や、自然と落ちた雪が外壁に直撃して押し倒すケースがあります。その場合、すぐ脇を通る道路の通行に支障が出るでしょう。それを避けるために、間柱どうしの間隔を空けて立てた外壁を使用したり、細かな強い素材を組んで壁として使用したりします。

雪は他の管理する場所に落としてはならないというルール

雪の多い地方では、雪はトラブルのもとになりかねません。民法218条では、「土地の所有者は、直接に雨水を隣地に注ぐ構造の屋根その他の工作物を設けてはならない」と定められています。その規定の中で雪を処理しなければなりません。次に、雪の処理や、周辺とのトラブルを避ける方法について紹介します。

雪を捨ててはならない場所・捨てられる場所

街一面に雪が降り積もったら、雪をどこに動かそうが変わりはないと思いがちですが、各組織・法律で禁止されている廃棄場所があります。場所は以下の通りです。ひとつ目は、隣の家の敷地です。自分の家のものでもないものが、いつの間にか置かれていたら、誰でも不快に思うでしょう。民法218条でも規定されています。

二つ目は近くの側溝や道端です。雪は流れてくれると思い込んで側溝に雪を流し込む人がいます。けれども雪が中で凍ると、汚水の流れが悪くなります。道路に捨てると、捨てられた雪を交わして、人や車の流れが悪くなるでしょう。最悪それによって事故が起きることもあり得ます。

同じように川に廃棄する人もいますが、これも禁止されています。水流の悪化や、雪解け水が流れる頃に支障が出る危険性を考えてのことです。一般に認められている雪の捨て場は、「雪捨て場」や「雪堆積場」といった、自治体が認めているところです。

トラブル防止の屋根

雪対策に特化した屋根もあります。次にそのような設備について紹介します。豪雪地帯では、屋根の勾配をつけたものにしたり、屋根の雪を溶かしたりするシステムの家もあるでしょう。

他にも瓦に突起物をつけて、そこから雪がずり落ちないようにした「雪止め」という瓦があります。屋根から落ちてくる雪も馬鹿にはできません。一人で通っていた時に上から雪が落ちて、脱出ができなかったという事故は多数あります。雪止めはそのような事故を防止するのに役立ちます。

次に「ゆきもちくん」です。これは屋根の先端部分に張って、雪の落下を防ぐネットです。「ゆきもちくん」を取り付けると、落雪による事故や、隣家への雪の落下を防げます。

まとめ

豪雪地帯では悩みの種でもある雪の処理は、力が必要であり、さまざまな設備を設置することが必須の難しい問題です。一歩間違えば近所のトラブルや事故の元となることです。雪国の家の屋根をどうしようかと悩んでおられる方は、今日紹介しましたアイテムをお試ししてみてください。

「株式会社はおぷらす」は、住宅の施工を幅広く手掛ける、石川県の業者です。冬になれば大雪に見舞われる地で、雪に耐える強い屋根の提案に、地域の方々には喜んでいただけています。雪に備えて屋根を強化したいと感じられた方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。ご要望に丁寧にお応えいたします。