建築物の気密性や防水性の向上を目的として、隙間を目地材などで充填するコーキングは、比較的手軽に雨漏り修理などに対応できることから人気になっています。しかし、コーキングを正しく実施しなければ、雨漏りが修理できず、逆に雨漏りがひどくなることもあるのです。今回は雨漏りのコーキング修理について詳しく紹介します。
コーキングとは
コーキングは、外壁の継ぎ目などにできる隙間や小さなひびに対して、詰め物をしてふさぐことです。ふさぐために使用する詰め物をコーキング材といいます。コーキングは英語で「caulking」と書き、「すき間を埋める・水漏れを防ぐ」という意味です。
コーキングする場所は、外壁材の継ぎ目以外にも、洗面台・キッチン・浴槽などの水回りや窓のサッシにも使います。また、屋根の雨漏り修理でも使用することが可能です。コーキングすると、防水性や気密性がアップするほかに、クッションとして建材同士の衝突や摩擦を防ぐ役割も果たします。
コーキング材は劣化する
コーキング材は時間の経過とともに劣化していきます。劣化することで雨漏りなどの原因となることもあり、定期的にコーキング材の打ち直しは必要です。住居のコーキングを完璧に行うには、住居リフォーム会社に依頼すれば対応してもらえます。また、コーキングの知識を養い、経験を積めば自分でコーキングすることも可能です。
コーキングの材料は多種類ある
シリコン系のコーキング材は、耐熱性・耐水性・耐久性に優れています。浴室やキッチンなどで使用されますが、目地周辺を汚染する可能性が高く、汚染防止処理が必要です。変成シリコン系のコーキング材は耐熱性や耐水性がシリコン材には若干劣りますが、非汚染性は優れています。コーキング材は使い分けが必要になってきます。
コーキングの雨漏り修理の手順
コーキングの機能を十分に活かすためには、コーキングの手順を守ることが必要です。手順を守ることでコーキングが上手く定着するようになります。以下が標準的なコーキングの手順です。
既存のコーキングを剥がすか活かすか？
コーキング補修は2つの方法があります。一つは既存のコーキングの上に、新たにコーキングを足す方法です。もう一つが、古いコーキングを完全に撤去してから、新たにコーキング材を打ち替えする方法です。サッシ周りは打ち増しの方がおすすめなど、補修する場所の特性に合わせ、どちらが最適か事前に調べましょう。打ち替えの場合はまず既存のコーキングを、コーキングカッターなどできれいに剥がします。また、補修部分の汚れもきれいに落としましょう。
養生する
外壁のコーキングなどでは、施術場所以外にコーキング材がつかないよう、マスキングテープを使って養生します。
プライマーを塗る
コーキング材を塗る前にプライマーを塗ります。プライマーは下地とコーキング材をくっつける接着剤のような役割です。また、プライマーの塗布作業で、コーキングの耐久性が十分に発揮されるようになり、仕上がりの美しさにも大きく影響が出てきます。
コーキング材の充填
プライマーが乾燥したことを確認してからコーキング材を塗ります。コーキングガンを使用してコーキング剤を充填することもでき、仕上げで筆やヘラを使って均一に伸ばし、乾燥したら補修は完了となります。
養生を剥がして充填終了
充填作業完了後は、養生のためのマスキングテープを剥がし、1日は乾燥させます。しっかりと乾燥させてコーキング材を硬化させることで、施工不良を防ぐ効果が期待できます。
DIYでコーキングは困難なケースがある
最近は、ホームセンターなどでコーキングのセットなども販売されていて、DIYでコーキングすることも可能です。しかし、雨漏りの原因箇所を見つけ出すのは、素人ではたいへん難しい面があります。自分自身で対処する「コーキングによる雨漏り対策」は、あくまで応急処置として理解しておきましょう。
雨漏り修理は、その雨漏りの箇所や被害の大きさにより補修方法は異なります。コーキング修理も、一見簡単そうに見えますが、雨漏り修理はさまざまなケースがあります。プロに任せるほうが、二次被害の発生もないため安心できるでしょう。
まとめ
コーキング材は住宅のさまざまな箇所の隙間を埋め、雨漏りなどを起こさないようにする働きがあり、比較的簡単に施工は可能です。コーキング補修によって雨漏りは治まりますが、素人が行うDIYではうまくいかないことが多いでしょう。コーキングによる雨漏り修理も、できるだけ専門業者に依頼することをおすすめします。
「株式会社はおぷらす」は、石川県白山市にあり、石川県全域を中心に屋根補修や外壁修理の工事を承っております。コーキングの修理も実施可能です。屋根の修理は高所だけに危険が多く、修理に関する知識と経験を積んだプロの手にお任せください。当社は経験豊富なプロの技術による安心感のある施工を目指しております。住宅のリフォームに関するどのようなことでも、遠慮なく当社へご相談ください。
