雨樋掃除をするのに必要な用具とは?手順やトラブル例もご紹介

雨樋掃除をするのに必要な用具とは?手順やトラブル例もご紹介

雨樋掃除は雨水をスムーズに流すだけでなく、さまざまなトラブルを未然に防ぐのに重要なことです。雨水がバシャバシャと音を立てて地面に落ちている場合は、雨樋が機能していない可能性があるので注意が必要です。こちらの記事では、雨樋掃除に必要な用具や手順をトラブル例とあわせて解説していきましょう。

雨樋掃除に必要な用具8選

雨樋掃除をはじめる前に必要な用具を紹介していきます。ほとんどがホームセンターや百均で購入でき、効率よく安全におこなうために必要なものなので、忘れず準備をしましょう。

ほうきとちりとり

雨樋には落ち葉や泥といったゴミが詰まっていることが多くなっています。それらをかき出す際にほうきが必要となるのです。水分を含んでいるゴミは想像以上に重いので、硬い毛先のほうきがおすすめです。また砂ぼこりのような細かいものも出てくるので、ちりとりも一緒に用意しておきましょう。

トング

トングも雨樋に溜まったゴミを取り出すのに使い、集水桝に詰まっているゴミをかき出す際に重要な働きをしてくれます。集水桝とは、屋根沿いについている雨樋と、壁に沿って下に伸びている縦樋が交差する部分についている「枡」のような形をしているものです。

軍手やてぶくろ

落ち葉や泥などのゴミを取り除く際に手で掴むこともあるので、軍手や手袋は必ず装着しましょう。雨樋に詰まったゴミを手でかき出す時、素手だとけがをする可能性があるのでとくに注意が必要です。

ヘルメットやパッド

雨樋掃除は屋根に登っておこなう高所作業です。万が一に備えてヘルメットをかぶり、肘や膝にパッドの着用をしておきましょう。

ごみ袋

雨樋のゴミをいれるためのものです。ゴミの量が多いと袋が破れる可能性があるので、大きいサイズ一枚よりも小さめのサイズ2~3枚に分けるようにしましょう。

はしごや脚立

雨樋掃除は屋根より上からおこなうので、はしごや脚立は必須です。どちらを使うときでも一人ではなく二人以上でおこないましょう。

ノズル付きホース

雨樋や集水桝に水を流す際に使います。ゴミの溜まり具合が軽い場合、ホース先端のノズルを「ジェットモード」にすることでキレイに流せる可能性があります。ゴミを取り除いた後に洗い流し、雨樋がしっかり機能しているかを確認するのにも使用するので、屋根まで届くよう長めのホースを準備しておきましょう。

パイプクリーナーやワイヤーブラシ

集水桝から縦樋が詰まっている場合に用います。縦樋の奥に手やほうきの柄は届かないことが多いため、そういった詰まりを解消する際に活躍してくれます。どちらも縦樋に通すものなので、無理に動かすと縦樋が壊れる可能性があるので気をつけて行いましょう。

雨樋掃除を自分でやる際の手順

必要な用具をそろえたら雨樋掃除をおこないます。手順は大きく3つに分かれ、高所での作業なので十分注意をして行いましょう。

雨樋と集水桝のゴミを取り除く

ヘルメットとパッドを装着し、はしごか脚立をセットしたら雨樋の掃除をしましょう。ほうきやトングを使って落ち葉や泥などのゴミを取り除き、ごみ袋にまとめておきます。集水桝も同様にトングでゴミを取り除き、場合によっては軍手を装着して手で直接かき出しましょう。

雨樋に水を流し、下まで流れるかを確認する

ゴミを取り除いたら雨樋の汚れをホースで洗い流します。縦樋の中にも落ち葉や泥といったゴミがあり、下に流れ出る場合も考えられるので、ゴミを取り除くことは忘れないでください。通常ならここで雨樋の掃除は終わりです。

(下まで流れない場合)縦樋を掃除する

もし集水桝から縦樋まで水が流れない場合、縦樋の掃除が必要です。縦樋を軽く叩くことで詰まりが解消される場合もありますが、ひどい詰まりの場合はそれだけでは不十分です。ワイヤーブラシやパイプクリーナーを用いることで、詰まりの原因のゴミをしっかりかき出せます。最後に水を流してみて、確認をして掃除は終わりです。

雨樋掃除をサボるとどうなる?

雨樋掃除をしないと雨樋が詰まる以外に、思わぬトラブルに発展する恐れがあります。おもに以下の3点が考えられるので、注意しておきましょう。

建物の劣化や雨漏りの原因

屋根に降った雨水を地中に流す際、ルートとなるのが雨樋の役割です。その雨樋が詰まってしまうことで雨水がルートから外れ、雨漏りの原因にもつながります。また地面に水たまりができやすくなり、建物の基礎部分が雨水を吸い込みやすく、劣化が進んでしまうのも問題です。

シロアリを寄せ付ける

雨樋が詰まった状態を長く放置していると、シロアリが大量に発生する可能性が高まります。上記の雨漏りが建物の基礎に影響を及ぼすと、そこにシロアリが群がってしまい倒壊の危険性が増します。雨樋掃除はシロアリを寄せ付けないために必要なことなので、しっかりと行いましょう。

ご近所トラブルにも発展

隣家が近い場合はご近所トラブルに発展する可能性があります。雨樋からあふれた雨水が隣家の外壁や窓にかかり、場所によっては車や自転車などにも影響を及ぼすことも考えられます。また雨樋からあふれた雨水の音は意外に大きく、騒音にも悩まされているかもしれません。大きなトラブルに発展しないためにも、半年に一度くらいは確認をしましょう。

まとめ

雨樋掃除に必要な用具はホームセンターや百均で購入できるので、事前に準備をしておきましょう。掃除の手順も雨樋から集水桝とおこない、場合によっては縦樋もおこないます。高所での作業なので、十分に注意が必要です。雨樋掃除をおこなわないとさまざまなトラブルに発展するので、それらを防ぐためにも半年に一度は掃除をしましょう。

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